Gallery作品詳細

新宿駅改造計画

氏名
山田 陽平
所属
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻 建築コース
研究室
布施スタジオ
作品概要

 新宿駅の再開発計画の提案。新宿駅はいくつもの建築が集合した、無数の空間の断続する全体像である。このような空間体験や全体形式は都市空間の質である。現状の新宿駅は土地の権利問題や建設時期のズレが作り上げた偶然の付け足しによる複雑な集合体である。この断続と偶然の空間性という都市的な質は継承し、しかし、それを偶然ではなく意図的な計画の建築として作ることはできないだろうか。集合体であることと要素の断続を「コラージュ」に見立てた。コラージュされている要素(建物)同士がその間に挟まれた空間を形成するような「相互作用」を形態のルールとした。さらに建物ごとに建設時期をずらすことで繰り返し更新することが可能なオープンエンドな形態形式とした。

 線路の上空に巨大な人工地盤による新たな動線を設け、そこに寄り添うようにいくつもの建築を順次配置した。リテールが最も主要なプログラムではあるが、敷地の巨大な平面を生かしてコンベンションセンターを最上部に乗せることを新たに計画した。いくつものプログラムが混ざり合ったハイブリッドの建築であるが、一つに統合せずに集合体として成立させることで、建築に都市を内在させる計画とした。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2017年
    武蔵野美術大学 卒業
    2019年
    武蔵野美術大学大学院 修了