Gallery作品詳細
活道 領域
- 「職住近接」の建築モデル提案 -
- 氏名
- 大滝航平
- 所属
- 明星大学大学院
理工学研究科 建築・建設工学専攻 - 研究室
- 建築意匠・設計研究室
- 作品概要
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戦後より進めてきた「職住分離」生活の問題が顕在化している。そこで住空間や職場が近接している「職住近接」の生活スタイルを提案する。その空間を実現するため「中間領域」に目を付けた。歴史的側面で日本と西欧におけるつながりの空間である「中間領域」を比較・考察しながら、現代建築における「中間領域」の調査も行った。その調査を踏まえた上で、選定敷地を品川宿周辺とし、品川宿の今と昔を読み解き、次世代の生活スタイルを実現する町・建築の在り方を模索した。
計画の第一段階として、ボリューム・密度検討から行った。敷地周辺のモデリングを行い、いくつかの特徴のある町を当てはめた。そこから簡単なルールの抽出を行い、プログラムに反映させた。その結果、周辺の街並みに馴染むランダムなボリュームを造成した。
第二段階では、周辺の町と繋がりを持てるようにするため、機能を補填しあえるような用途の検討を行った。
第三段階では、目的空間である「部屋」と移動空間である「道」との空間構成を考えた。「部屋」や各機能は移動空間である「道」を介して繋がっている。しかし未来的にはすべての機能が曖昧に繋がっていくと考えた。そこで各機能の専有面積を最小限と。飲食店ならキッチン、ショップなら倉庫を専有空間とし、そのほかを共有空間である「活道領域」と名付けた。
「活道領域」は移動空間であると同時に、生産や消費を行う活動空間でもある。シーンによって流動的に変わる空間。この「活動領域」こそ今後建築の大部分を占めていく空間になっていくのではないかと考えた。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 東京都生まれ
- 2017年
- 明星大学 総合理工学科 建築学系 卒業
- 2019年
- 明星大学大学院 理工学研究科建築・建設工学専攻 修了