Gallery作品詳細
しなる建築
- 氏名
- 木村 寧生
- 所属
- 早稲田大学大学院
創造理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 古谷誠章・藤井由理研究室
- 作品概要
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現代の建築は堅すぎるのではないか。建築を利用する人間も、建築が置かれている地球環境もやわらかく動的である。そこで衣服のようにやわらかく動的な建築を考えてみる。ここで「しなり」という物理現象に着目する。「しなり」は外力を可視化する性質を持つ。その性質を建築に応用することで、「しなる建築」を計画した。「しなる建築」は、訪問者の身体行為を可視化し、その行為を知覚認識可能とすることで、訪問者の身体感覚を刺激するものである。これまで建築の世界では「たわみ」と呼ばれ、ネガティブに捉えられてきた「しなり」をポジティブに捉え直すことで、身体と空間が物質の性質を介してインタラクティブな関係性を構築できる建築である。本計画は、身体と建築の関係性について考察した人物である荒川修作の「建築する身体」とモホリ=ナギの「触覚板」を下敷きとした計画であると言える。
「しなる建築」を考えるにあたり、基本形態モデル、反復形態モデル、立体構造モデルと段階的にモデルを作成した。ぞれぞれのしなり方を分析し、その分析を基に家具スケールと建築スケールの提案を行った。さらに特にリング型を選定しマテリアルを与え、5層に積み上げて建築化した。
プロフィール
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略歴
- 2019年
- 早稲田大学理工学術院 創造理工学研究科 建築学専攻修士課程 修了