Gallery作品詳細
歌川広重「東海道五十三次」におけるエレメントのバトンリレーの
手法化とその応用
- 氏名
- 湯乃上 純
- 所属
- 早稲田大学大学院
創造理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 古谷・藤井研究室
- 作品概要
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「それぞれのエレメントが周囲の事物と連なって、読み手の認識を何度も書き換える」歌川広重が55枚の冊子として手書けた東海道五十三次を読んだ時に感じた空間体験を設計に応用することで、ぶつ切りになった都市を認識の中で紡いでいけるのではと思い修士設計のテーマに選びました。
作品の構図をつくるエレメント達の「別のエレメントの一部のみを見せて奥行きを示唆するもの」を「object」また、「見えない断片を読み手の頭で補正させるもの」を「subject」と分類し55枚の移り変わりの手法を【板付き】【アテ残し】【はけ】【フェードイン】【フェードアウト】【配置換え】【明転】と名前をつけ7つのパターンに分けました。
都市空間に散らばるエレメントも五十三次のようにobjectととsubjectとsubjectの関係がないだけで、これらの関係へと編集する建築を計画することで、周囲を間接的に変えていき、「都市を人が体験するのではなく、人が能動的に都市を発見し体験する」そんな世界をえがく端緒になるのではと感じました。
プロフィール
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略歴
- 1993年
- 香川県生まれ
- 2012年
- 近畿大学 建築学部 卒業
- 2019年
- 早稲田大学理工学術院 修了