Gallery作品詳細
浮遊する建築
- 海抜ゼロメートル地帯の東京臨海部における水害に対する事前復興計画 -
- 氏名
- 内山 大輝
- 所属
- 神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 曽我部研究室
- 作品概要
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近年、世界各地で台風や高潮、地球温暖化に伴う異常気象による水害が頻繁に起こっている。本計画は、海抜ゼロメートル地帯の東京臨海部における水害問題に対する事前復興の提案である。
計画地域の東京都中央区に位置する佃島は隅田川河口に位置し隅田川と佃川支川に囲まれており、満潮時と干潮時の水位の差が最大約2mあるため、日常的に水害の危険がある。水門と防潮堤によって外水氾濫の対策がなされているものの、昨年の台風時には、隅田川の水量をできるだけ分散させるために水門がなかなか閉ざされず、住民は水害の危険に晒された。
そこで本計画では、水害の際に水没しない「浮遊する建築」を提案する。浮遊する建築は、地域に残る祭礼の単位から2街区をこれを生活共同体の単位とし、1つの公共的な施設と住宅などによって構成する。建築は、佃島の過去と現在の風景から土着的な建築要素を抽出しデザインに取り入れる。移動が可能なことなど、水に浮くからこその利点を生かした計画とすることで、住宅は時には庭を持ち、畑を持つ。祭礼際には広場を設け、神輿が街を練り歩く。
水害に対応できる建築の構想を通して、新たな街の構築と風景の継承の可能性、さらには地域共同体の再生を考えた。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 神奈川県厚木市生まれ
- 2018年
- 神奈川大学 工学部 建築学科 卒業
- 2020年
- 神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻
曽我部研究室 修了
受賞歴
- 2018年
- 木材を使った家具のデザインコンペ 入選
- 第12回長谷工住まいのデザインコンペ 佳作