Gallery作品詳細
まちを織り、繋ぐ建築
- 図書館機能を中心とした住民に寄り添う建築の提案 -
- 氏名
- 高野 美波
- 所属
- 昭和女子大学大学院
生活機構研究科 環境デザイン研究専攻 - 研究室
- 金子友美研究室
- 作品概要
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豊島区池袋は2019年度に「東アジア文化都市」として大々的な再開発が行われ、池袋にある4つの公園とその周辺が変貌を遂げた。これは街の活性化や観光客の増加が見込めるが、その一方で池袋は治安の悪さも目立っている。これは客引きが多いことや、致傷事件が多いことが要因であると考えられる。また、2014年度に23区で唯一「消滅可能性都市」に認定された。これを受け区は、子育てしやすい環境作りをする等ソフト面での改善を図っている。また、年代別で豊島区の人口と23区全体の人口とを比較すると、20~40歳の割合が23区全体の人口と比べて高いことが分かった。これら敷地特有の現状を生かし、ハード面で住民がいつでも居場所として利用できる施設を設計したいと考えた。
敷地は現在の池袋駅前公園である。ここは池袋駅を利用する住民が日常的に使う経路でありながら、周囲が雑居ビルに囲まれており、歩車分離がされていない、ゴミが毎朝散乱している等様々な問題が観察調査により浮き彫りとなった。この敷地に図書館機能を中心として、この敷地に必要だと思われた保育園やスーパー等を内包させ、現状の問題を解決する。建築の南北を斜路で繋ぎ、屋内型遊歩道とし現在公園を通勤・通学経路として利用している人々の安全を確保しつつ、日常的に本や展示物等に触れて生活を豊かにすることを慮った。
住民にとって生活する上で欠かせない、まちに根ざした建築を作るというのが本設計の試みである。
プロフィール
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略歴
- 1995年
- 青森県生まれ
- 2014年
- 青森県立八戸高等学校 卒業
- 2018年
- 昭和女子大学 環境デザイン学科 卒業
- 2020年
- 昭和女子大学大学院 生活機構研究科 卒業