Gallery作品詳細
ポストコロニアル
- コロニアル都市カスコ・アンティグオ(パナマ)の未来都市への再編 -
- 氏名
- 幕田 早紀
- 所属
- 千葉大学大学院
融合理工学府 創成工学専攻建築学コース - 研究室
- 鈴木弘樹研究室
- 作品概要
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パナマ運河の影で消えゆくコロニアル都市、カスコアンティグオ。スペイン植民地時代の栄華の面影もなく、その街並みは消滅するのを待っているかのようである。
首都パナマシティに位置するカスコ・アンティグオは1903年〜1999年までパナマ運河の建設・管理・運営の目的でアメリカからの事実上の支配を受けていた関係で人口の減少、スラム化が進んでいる。また、パナマ経済の中心であるパナマ運河が海抜26mの人造湖からの高低差を利用した閘門式運河であるため、湖に貯まった淡水は最終的に海へと流れ突発的な断水が起こり、住人達は不便な生活を強いられている。
本計画は、パナマ運河の排水を利用し、コロニアル都市がサスティナブルな都市として生まれ変わることを目指していく。全体計画は水量調整域、取水堰、導水管、給水口、着水井、浄水場、浄水発生土を利用した住宅のプロトタイプからなる。コロニアル都市が将来に渡り残り続けられるよう最先端の技術を取り込み、浄水の過程を一体的に提案する。浄水場計画地に隣接する建築職人育成学校と連携し、浄水発生土を利用したレンガの制作、販売を通し、コロニアル都市の街並みの保全を行う。貧困層の住人の就業支援は住人による長期的な開発、発展を見据えた活動の一部となり、カスコ・アンティグオの未来都市への再編に繋がっていく。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 埼玉県生まれ
- 2015年
- 小山高等専門学校 建築学科 卒業
- 2017年
- 千葉大学 工学部 建築学科 卒業
- 2020年
- 千葉大学 融合理工学府 創成工学専攻 建築学コース 修了