Gallery作品詳細

水の現象を享受する棚田の建築
- 遷移する空間の設計手法 -

氏名
勝山 滉太
所属
東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
郷田研究室
作品概要

水とは、本来周期的な自然の産物であり、絶えず変化している。一方で意匠的な要素として建築に取り入れられる水は恒常的で、変化する水の性質は失われ、道具のような存在となってしまっている。本修士設計では水を変化する建築の構成要素として捉え、水の変化に合わせて遷移する建築を設計する手法を提案する。一年の間にサイクリックな水の現象を示す棚田地域を対象敷地とし、敷地である岡山県美作市上山地域において変化する水の状態(水の反射角度・棚田の水量・霧の高度変化・雨の流れ方)に対し、建築の断面構成・屋根・内外の関係・レベル差・素材などを操作することで、時期や時間によって遷移する空間及びその設計手法を提案した。また本提案では、棚田が放棄されているという社会的な問題を解決するために新たな水路と農道のシステムを考案し、棚田と共に遷移する建築とランドスケープを、棚田再生の新たなモデルとして提示している。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1995年
    北海道新冠生まれ
    2008年~2011年
    新冠町立新冠中学校
    2011年~2014年
    札幌光星高等学校
    2014年~2018年
    東京理科大学工学部建築学科
    2020年
    東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻
    2018〜2020年
    東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻
    受賞歴
    2018年〜2020年
    ポラス学生コンペティション 優秀賞
    ダイワハウスコンペティション 優秀賞
    東京建築コレクション 審査員賞