Gallery作品詳細
時のマヌカン
- 氏名
- 近藤 弘起
- 所属
- 東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 宇野求研究室
- 作品概要
-
建築のマネキンを設計した。
歴史のあるエリアではあらゆる時代の断層がうみだした構築物が数多く堆積しているが、通常は解体され廃棄物となる。本研究ではそれらを建築因子と名付け、解体後敷地から解放された建築因子を装うマネキンのような建築(マヌカン)を提案する。
マヌカンは建築因子を都市の中で着脱し続ける。着脱される建築因子はマヌカンをハブとして都市の中で遷移し続けることで半永久的に存在する。対象エリアは豊富な過去の遺構を持つ旧日本橋地区の3km四方とする。フィールドワークと文献調査により建築因子を含む構築物を採集し、建築のエレメントレベルで建築因子を抽出する。例えば震災復復興期からは装飾や橋の欄干など59点を採集した。建築のマネキンを設計するにあたり5つのルールを定め計画からディティールまで決定する。
この建築の一番の特徴は立面からできていくことである。
立面に建築因子を解体前のオリジナルの高さでマッピングする。
人がアプローチ、接触できるよう立面を引き出していく。
柱のスパンも立面のマッピングから検討し、直径はオリジナルの装飾の寸法から逆算して決定していく。
これらのように幾つかの操作を立面から考えていく。
プロフィール
-
略歴
- 1994年
- 山梨県都留市出身
- 2017年
- 東京理科大学理工学部建築学科 卒業
- 2018-9年
- O-office Architects (広州)
- OPEN ARCHITECTURE(北京) /インターンシップ
- 2020年
- 東京理科大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修
受賞歴
- 2016年
- 都市のパブリックスペースデザインコンペ 佳作
- 2017年
- 東京理科大学卒業設計 最優秀賞&築理会賞
- 2017年度JIA東京都卒業設計コンクール 永山裕子賞
- 2017年度JIA全国卒業設計コンクール 高橋晶子賞
- 2017年度せんだいデザインンリーグ10選
- 2017年度赤レンガ卒業設計展 優秀賞
- 第12回コロキウム構造形態コンペ 優秀賞
- 2018年
- 建築雑誌TOY 9,10,11月
- 2019年
- 2019年度建築学会技術部門設計競技 優秀賞
- 第13回長谷工住まいのデザインコンペ 佳作