Gallery作品詳細
景態系設計モデル
- 街の生態系に組み込まれる建築景観設計の提案 -
- 氏名
- 今埜 歩
- 所属
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 西田司研究室
- 作品概要
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営みから地形まで、街は地続きにつながっていた。
しかし、現在の街は産業構造が変わり、土地からも解放され個々が別々でバラバラな状態になっている。結果生まれる景観もちぐはぐでバラバラだ。
本来景観は、場所の要素が複雑に絡み合い少しずつ変化を加えながら、その場所固有のものになっていたはずだ。その場所の新たな景観を形成していく為に、建築も景観を形成する一要素として捉えることで、現代のバラバラな街の要素をおおきなひとまとまりに変えていく必要があるのではと考えた。
敷地は千葉県勝浦市。本計画はちぐはぐでバラバラな景観をもつ地方での図書館と集会所の建て替え計画である。
一つの建物で完結するのでもなく、街の要素をあつめるだけでもない。
一つの建物を部分に分解し、街の部分にそれぞれ結びつけることを「分島形式」と捉えなおし、設計を行った。豊かな山、微細な高低差、細い路地と街の異なるスケールが同居するような建築は一つの建築にずれを生み出しながら建ち現れる。
その場所の景観とまとまりながらも、敷地に生まれるずれが新たな発見や出会いを生み、この場所での新たな景観となることを期待した。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 大阪府東大阪市生まれ
- 2014年
- 東京理科大学 理工学部 建築学科 卒業
- 2018年
- 東京理科大学大学院 理工学研究科 建築学専攻