Gallery作品詳細
建築の諸実体
遠隔接触による自己の覚醒
- 氏名
- 菊地 ゆかり
- 所属
- 日本女子大学大学院
家政学研究科 住居学専攻 - 研究室
- 宮晶子研究室
- 作品概要
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人々にとって建築が月のような存在であることはできないだろうか。またそれはどんな事を意味するのだろうか。その意味や方法を探るべく、はじめに月の持つ魅力について整理し考察した。その中で、月が私たちに与える心的印象として崇高性が関わり、その崇高性は自己の覚醒に関わることが導き出された。現代建築における崇高性は主流なテーマとはなり得ていないが、自己の覚醒という観点からその需要性を価値づける。崇高なる経験を創出させるために、把握しきれないことが重要であるという仮説を立て、我々の認識の把握が及ばぬような世界を「諸実体」とした。そして、人は諸実体との遠隔接触によって崇高なる体験、つまり自己の覚醒が起きると考えた。建築空間に落とし込む際の手法として、水平、垂直、まっすぐの「初等幾何学」に対し、そうでない有機的なものを「自然幾何学」とし、これらを同時に存在させることを試みた。プログラムはシェアハウスである。異質な他者どうしが共に住まうという環境の中で、建築自体がどこか得体の知れなさを持っていることでその関係性の中に少しの余白と余裕がもたらされることを期待する。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 神奈川県生まれ
- 2018年
- 日本女子大学 家政学部住居学科 居住環境デザイン専攻 卒業
- 2020年
- 日本女子大学 家政学研究科 住居学専攻 修了