Gallery作品詳細
都市が醸し出す愉しさ
- 批判的地域主義の考えを軸に庁舎を中心とした公共空間の価値の再定義 -
- 氏名
- 亀岡 貴彦
- 所属
- 神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 曽我部研究室
- 作品概要
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昨今のコロナ禍への対応により、日本の社会状況は大きく変化している。建築の在り方も影響を受け始めている。感染拡大防止に伴い外出自粛が要請され、人々は改めて居場所について考え直した。しかし、都市の公共空間を利用する人々は、目的を持ち特定の場所を使用している。言い換えれば、人は目的を持たない場合、自宅以外で気軽に利用できる場所が少ないと言えるだろう。また、都市におけるオープンスペースも均質化しているように思える。街区整備された街の建物は、道に対して規則正しく並び、秩序を作っている。それゆえ、都市における地域性は徐々に失われつつある。一方、今もなお都市が醸し出す愉しさが残っているのも確かである。このような状況を考慮し、これからの公共建築の在り方を改めて考え直す。また、整備された都市の中で、現在も醸し出される愉しさを残していく。地域住民にとって中心的な存在である庁舎建築に着目する。庁舎建築は機能と効率を重視した構成である。しかし、人口及び部署の増加や想定外なコロナ対応の事態により、面積が逼迫している。庁舎は、地域住民の生活に必要とされる場所である。本計画では、このような状況下での、庁舎建築を中心とした、これからの公共建築、都市空間について提案する。
プロフィール
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略歴
- 1993年
- 愛知県名古屋市生まれ
- 2014年
- 神奈川大学 工学部 建築学科 卒業
- 2021年
- ルツェルン応用科学芸術大学 建築マスターコース 卒業
- 2021年
- 神奈川大学 工学研究科 建築学専攻 曽我部研究室 卒業