Gallery作品詳細
縁の再考
- 東アジアの暮らしから学ぶ -
- 氏名
- 前田 沙希
- 所属
- 神奈川大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 曽我部研究室
- 作品概要
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人口減少による社会構造や地域・家族との関係の変化に伴い、住まい手の価値観や住まいに対する考え方も多様化している。東アジアの空間認識や地域との関わり方に着目することで、今日の多様化する住まいや地域との縁のあり方に応えられると考えた。
東アジアの住まいは、今日においても人を招き入れる場所として存在しており、気候や風土に合わせた設えや境界を変化させている。各国の住戸の空間構成の比較を行い、住まいと地域の関わり方や暮らしの中で見られる環境的な操作を設計手法として抽出した。
多様な居住形態を含む2つの住居と地域の拠点が、周辺の既存施設や活動と連動し、地域の学び、活動、商いなどの関係性を結び直すことを提案する。Site.Aは、「地域の学びの場」として、大学のサテライトキャンパスやマイクロライブラリーなどを複合させた「地域のメディア」と住居の新築である。Site.B は、地域の活動の場であり、地域の活動拠点としてキッチンやリビングを設えた「地域のはなれ」の新築である。Site.Cは、「地域の商いの場」として、周辺の商いや既存の建物や地形を活かした改修である。環境的手法によって設計された境界や空間が重なり連続することで、地域に対して建築をひらき新たな関係を作り出す。
プロフィール
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略歴
- 1996年
- 神奈川県小田原市生まれ
- 2019年
- 神奈川大学 工学部 建築学科 卒業
- 2021年
- 神奈川大学大学院 工学研究科 建築学専攻 曽我部研究室 修了