Gallery作品詳細
混淆のゆくえ
- 相反する空間の共存 -
- 氏名
- 甘利 優
- 所属
- 関東学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 柳澤潤研究室
- 作品概要
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高度成長期を経て、社会が前進した一方で、都市での行動は効率化・目的化していき、人びとの本来的な自由な営みやふるまいは少なくなってきていると考える。結果として都市での「自由な場所」も少なくなっているのではないだろうか。
本提案は都市の現状に対し、「物や情報の遮断された「虚」の空間」と「現実の社会」が対立的にあるのではなく、表裏一体に共存している状態を商業建築で表現することに挑戦する。
本研究は大きく分けて二つある。
一つ目は、近代社会の状況とは別に、継承され続ける文化としての「神社の性質」を、「構成」と「存在意義」の視点からの研究をした。神社の「信仰」と、社会性のある「商い」が入り混じる「参道」に着目した。
二つ目は、敷地周辺の建築構成の研究である。明治神宮と関わりの深い「表参道」を敷地選定した。建築家らが設えた個性のある建築が連なることで現代の「参道」として成り立っている。それらの建築構成の中から、「ファサード」を軸に研究した。
本提案は、神社の「虚」の性質、表参道周辺の煌びやかなファサードの性質を設計の手掛かりとし、表裏一体に共存しながら用いる。私はそこに社会的意義があり、商業建築の可能性があると考える。目的化された都市において「目的を持たない」空間を応用することで、建築がより豊かになることへの展望を示すものである。
プロフィール
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略歴
- 1996年
- 東京都葛飾生まれ
- 2019年
- 関東学院大学 建築環境学部・建築環境学科 卒業
- 2021年
- 関東学院大学大学院 工学科 建築学専攻 柳澤潤研究室 修了
受賞歴
- 2019年
- 第七回ヒューリック学生アイデアコンペ 佳作
出展
- 2018年
- 第42回レモン展 出展
- 2020年
- koyart 出展