Gallery作品詳細
アマルフィ海岸地域における山岳部分に注目した建築と景観の研究とその展望
- 氏名
- 北村 久美子
- 所属
- 工学院大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 西森研究室
- 作品概要
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本論文は、アトラーニの山岳部分における建築と景観を保存のための分析の一つとして、素材や劣化度などの現在の状態から明らかにすることを目的とする。
南イタリアの世界文化遺産アマルフィ海岸に属す街アトラーニ。夏はバカンスに大勢の人が訪れ、海岸沿いの浜辺はパラソルで彩られる。山岳部分には川の水力を利用した産業の歴史、段々畑でのレモン栽培の美しい景色が見られるが、土地の形成や建物についての調査が少なく未知の部分が多く存在する。
本論文ではアトラーニの山岳部分に注目し、2019年度に行った建築と景観の現地調査記録を元に研究を行い、展望についての提案を行った。
山岳部分に点在する建築を素材と劣化部分について建物の状態の明確化した。時代の流れによる産業の衰退から廃墟化が進む建築の実測調査より、工場としての動力の得方や周辺との関係を図面の作成と写真を元に分析した。
以上の調査を元に、展望として建築と景観の保存と再生を目的とした提案を行う。調査対象地を広場エリア、アグリツーリズムエリア、レモン畑再生エリアの3つのエリアに分割し、新しいプログラムとして荒れたレモン畑の再生を中心に、アグリツーリズムとレモン工房を取り入れ、観光の要素から都市部分とのつながりを取り戻し、特産品の生産からレモン畑の再生を促した。
イタリアのレスタウロの手法を参照し、アトラーニの山岳部分の保存と再生を図る。
プロフィール
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略歴
- 1995年
- 神奈川県生まれ
- 2018年
- 工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 卒業
- 2021年
- 工学院大学 工学研究科 建築学専攻 修了