Gallery作品詳細

台湾における長屋の考察と共にカタログ化した再生提案に関する研究

氏名
荘 佑竹
所属
多摩美術大学大学院
美術研究科 デザイン専攻 環境デザイン研究領域
研究室
松澤穰研究室
作品概要

長屋のような集合住宅の形成は、人類社会の進化、技術の発展と伴う工業化につれ、素材、形態、手法などの画一性が成熟し、住宅造りにかくいつ浸透したものであることがわかる。

本研究では、戦後長屋を研究対象としている。長屋が持つ価値は、歴史的建造物が持つ観点から捉えられる価値と違い、建築自体それの価値や目に見えるようなものではなく、台湾に住んでいる人々が長年経て住居への頼りであり、民族性と意識の継承である。

私は大量に建てられてきた長屋に対応できる長屋再生ガイドブックを作り、第1冊目では歴史面、社会変化面、そして自身の視点から見た台湾の長屋、この三つのセクションから長屋を語る本である。

第二冊目は、基礎カタログの再生アイデア集である。特定した長屋に対するリノベーションの提案ではなく、比較的に多く存在する長屋の形式をリサーチし、様々な長屋に対応できるイメージをカタログ化したアイデア集である。

第3冊目の応用カタログ集は、自ら基礎カタログを用いて設計に応用した「試作集」であり、具体的な敷地を特定せず、仮設の敷地を用いて検証する方法である。
仮説の敷地とは台湾都市計画構成から抽出した建築ボリュームと道路(動線)の関係性を示す空間の「パターン」であり、異なるタイプの動線とボリュームの配置により、異なるパターンの敷地が生じる。仮説の敷地は基礎カタログとパブリックを結びつける媒質のようなものとして考えれば良い。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1994年
    台湾生まれ

    多摩美術大学 環境デザイン学科 卒業

    多摩美術大学大学院 環境デザイン学科 在学

    出典
    2018年
    デザイン小石川ダイニングチェア制作展 出展
    2019年
    日本建築学会 (AIJ) 全国大学・高専卒業設計展示会 出展
    2019年
    日本建築家学会 (JIA) 第28回 東京都卒業設計コンクール 参加

一覧へ戻る