Gallery作品詳細
ニューグリーンベルト計画
- 三鷹市下連雀における都市農地を用いた生活圏の再建 -
- 氏名
- 加藤 未来
- 所属
- 東京電機大学大学院
未来科学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 日野雅司建築設計研究室
- 作品概要
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新型コロナウイルスによる外出自粛やリモートワークの増加により、住空間とそれを取り巻く生活圏の位置付けは過渡期にある。
かつて東京緑地計画により、グリーンベルトが設定された。しかし計画の圧縮・変更の中で、農地を含む緑地の多くがスプロール市街地と化し、郊外でも都心でもない地域が生まれた。この半端な状態の地域を「近郊地帯」と定義し、都市農地を含む新たな再開発手法「ニューグリーンベルト」を構想した。
近郊地帯では都市農地が問題視されている。都市農地は都市において多様な機能を有する貴重な空間であるが、2022年問題をはじめとした問題により減少している。この問題の根本的な解決には民間企業や地域参入の新たな開発モデルが必要不可欠と考えられた。そこで、グリーンベルトを形成する3つの計画により農地を都市に逆スプロールさせ、農地が地域の生活と共生する街を描くことで、都市農地を用いた生活圏の在り方について提案をした。
三鷹市下連雀はスプロールが顕著であり、それ故農地だけでなく様々な用途が混在しながらも孤立状態にある。既存の商店街・学校・オフィスを農地とともに拡張し、街と共有できる新たなコモンスペースとして動線的に計画した。これにより農業が身近で日常的なものへと変化し、農家の形態の多様化や自由なライフスタイルを許容するなど、近郊地帯に新たな魅力を生むことを目指した。
プロフィール
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略歴
- 1996年
- 東京都生まれ
- 2019年
- 東京電機大学 未来科学部 建築学科 卒業
- 2021年
- 東京電機大学大学院 未来科学研究科 建築学専攻 修了