Gallery作品詳細

自然と一体化する建築
- 代替・様相・連関の視点に基づく設計手法 -

氏名
田中 大我
所属
東京理科大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
郷田研究室
作品概要

本提案は、自然と一体化する建築という新たな可能性を示すものである。

【背景・目的】古来、自然と建築は一体的に捉えられていたはずである。しかし、現代の建築は自然を廃するように発展することで、いつ何処でも均質な空間性を持つようになった。そこで、自然と建築を繋ぐための独自の視点を、建築空間化する設計手法へと落とし込み、ケーススタディとして設計を行うことで、自然と一体化する建築の可能性を探る。

【研究編】自然現象の調査、自然と建築の歴史的考察から、自然と建築を繋ぐ、「代替」「様相」「連関」の3つの視点を提示する。また、建築や集落の事例を収集し、3つの視点について、実際にどのような建築の空間・構成・体験が存在するかを把握する。

【設計編】ケーススタディとして、沖縄・新潟・長野の三敷地を選定し、敷地の気象条件などの調査を行う。3つの視点と敷地調査をもとに、「雨」・「雪」・「木」と一体化する建築の設計手法を構築し、簡潔なダイアグラムを用いて手法の全体像を示す。その設計手法をもとに、各敷地の地形や気象条件に沿った建築の設計を行う。

自然が建築の一部となる事で、グラデーショナルな変化を持つ空間性と、環境の循環に溶け込む建築の設計手法を提案する。自然と建築と人を繋ぎ、内外の境界を曖昧する。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1996年
    長野県中野市出身
    2015 - 2019年
    東京理科大学
    2019 - 2021年
    東京理科大学大学院

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