Gallery作品詳細
重層し、うつしあう空間
雰囲気の観察から見えてきたもの
- 氏名
- 加藤 真璃子
- 所属
- 日本女子大学大学院
家政学研究科 住居学専攻 - 研究室
- 宮晶子研究室
- 作品概要
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ふと、「あ、なんかいい雰囲気」と、思うのは何故なのだろう。
昼間に子どもたちが賑やかに遊び、夜にはカップルが静かに過ごす広場や木陰を作る光景に。そういった雰囲気に物の生を感じ、心を動かされたことはないだろうか。そこで、雰囲気を自身の経験から分析し、雰囲気に心動かされる理由やあり様を明らかにすると共に、設計の手がかりを見つけていくことを目的とする。
いい雰囲気がどのように作られているかを見つけるために、筆者が経験した50枚の雰囲気写真からスケッチとモデル化、さらにそれらを用いて観察カードの作成を行った。そこから抽出した要素をもとに「変化のある」集合住宅を提案する。
分析の過程で、建築のエレメントである壁や柱などの「動かないもの」、人や家具やカーテンなどの「動くもの」、そして光や風や緑など「それ自体は明確な形態を持たない現象」も雰囲気を作るエレメントとして等価に関わっているという仮説を立てた。それらを重層的に考えて設計することで、様々なものや事が、ある時またはある瞬間に、うつしあう光景に「なんかいい雰囲気。」と、心動かされると考える。
以上をふまえると庭の配置計画やインテリアの風景論にまで広がりを帯び、それらを含めて設計したうつしあう空間を見たり参加したりすることで生活が豊かになると期待する。
プロフィール
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略歴
- 1995年
- 東京都生まれ
- 2019年
- 日本女子大学 家政学部 住居学科 建築デザイン専攻 卒業
- 2021年
- 日本女子大学大学院 家政学研究科 住居学専攻 修了