Gallery作品詳細

『アーキバンク』
- 空き家ストック活用システムによる「縮小地方都市構想2050」 -

氏名
髙木 駿
所属
前橋工科大学大学院
工学研究科 建築学専攻
研究室
若松研究室
作品概要

現代という時代は大局的に見ると成長時代から縮小時代への歴史的転換期にあると言われている。人口減少、少子高齢化、地方都市の空洞化、空き家問題など近代建築が直面していた正反対の特徴を有しており、日本を取り巻く大きな課題なっている。これらの大きな時代の転換期において、近代都市の構成原理である建築システムの根本的な見直しが必要であると感じる。本設計では、30年後の2050年という未来を想定した提案を行う。30年後の日本の人口は1億人を下回り、都市全体が空き家化することが予想されている。それらの状況に応じた建築手法を提示することで、近未来の縮小型都市構想として位置付ける。

近未来の都市に広がる空き家ストックを利活用するシステムとして「アーキ(アーキテクチャ/空き)バンク」が考えられた。建築所有者が空き家を [Space(空間)/Building(建物)/Material(材料)]単位で売買、貸し借りすることができ、アプリケーション上で利用者と直接やり取りできる仕組みである。再利用的建築システムが普及し、手軽に建築材料が手に入れられることでより身近なものとなり、建築は住人の手によって維持更新がなされ、古来の家づくりのサイクルを取り戻していく。人が建築に関わり、生活・営みを続けることで、持続性をもち、生き生きとした暮らしが展開されていくのではないだろうか。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    1996年
    静岡県生まれ
    2019年
    前橋工科大学 工学部建築学科 卒業
    2021年
    前橋工科大学大学院 建築学専攻 修了

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