Gallery作品詳細
Relativity-Scape
- Research on the Method for Cultivating Potentials in Takaoka City Using the Self-organizing Economy and Narratives Found in Man'yōshū -
- 氏名
- 杉浦 雄一郎
- 所属
- 明治大学大学院
理工学研究科 建築都市学 - 研究室
- 小林正美スタジオ
- 作品概要
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北陸地方には、金沢市に経済の一極集中が存在する。国家レベルにおいて、北陸新幹線が都市間をつなぎ、地方レベルでは、豊富な交通網による環状都市が既に存在する。このように高岡市の位置する北陸地方には、既に国家/地方レベルにおいてポテンシャルを持つ。したがって本計画は、高岡で地域レベルでのインターベンションに注力することで、高岡市の経済のシェアを向上させることを主眼に置いている。では高岡のポテンシャルとは何だろうか。それは伝統工芸産業と、万葉集に記されるような自然豊かなランドスケープである。そこで、万葉集中の情景を分析し、設計手法に取り入れた。万葉集に代表される歌枕を抽出し、古代の人々が認識していた情景を、今ある情景にオーバーレイすることによって、過去なのか現在なのか、自分は観光客なのか現地人なのか、そういった見分けの判別が難しい情景、すなわちRelativity-scape(相対性情景)が立ち現れる。このような手法によって、10のsemiotics(記号)を高岡市中央に流れる千保川沿いに打点していき、そのうちの3つの敷地に対して、アーティストインレジデンス、温浴施設、カフェを新しく設計した。各敷地は離散しているが、巨視的に見ると互いに求心力と遠心力の均衡を保ちつつ、影響を及ぼし合うように設計されている。結果、本マスタープランは高岡のミクロ経済の骨格を担う〈粒子〉として振る舞いながら、北陸スケールにおけるマクロ経済の基盤となる〈波動〉としても機能する、いわば二重性をはらんでいる。
プロフィール
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略歴
- 1995年
- 富山県高岡市生まれ
- 2015年
- 近畿大学 建築学部 建築学科 入学
- 2019年
- 近畿大学 建築学部 建築学科 堀口徹研究室 卒業
- 2019年
- 明治大学大学院I-AUD 入学
- 2021年
- 明治大学大学院I-AUD 卒業