Gallery作品詳細

水景の装飾 / 5つのランドスケープを巡る〈見えないもの〉の回復と更新の手法

氏名
軽部 蘭
所属
早稲田大学大学院
創造理工学研究科 建築学専攻
研究室
建築意匠論研究室
作品概要

〈見えないもの〉を意識の地から図へと押し上げる力線が、装飾の意義の1つであると捉えた。そして、レリーフなどの装飾が土地の意味を表徴するのと同様に、人の行為や身体経験を起こすことにより、意味を地から図へと押し上げる力線があると考え、これを装飾の再解釈とした。|つい十数年前の風景すら残らない東京では、街の記憶や地形といった土地の意味が〈見えないもの〉になっている。敷地・新宿中央公園において、〈見えないもの〉を回復し、現代の人々が新たな意味を見出し更新していくための計画を行う。そこで、水利と土地の応答をこの土地の根源的な価値として見出し、この応答を整理し5つの力線に抽出した。設計したのは、その力線の現れとしての〔5つのランドスケープ〕:石畳 / 手水鉢 / 遊具 / 水盤 / らせん斜路 = あるいは、都市の装飾。|これらは〈見えないもの〉を行為や身体を通して知覚する、その手がかりとなる。|神輿の日の歩調を感じる / お参りの度に、水に触れる / ある時、水を辿る / 絶えず水影が揺れる / 雨が降れば、水たまりに出会う|本計画は、遠い昔から遠い先まで、人の行為や身体を介して土地の意味を紡ぎ続けるものとして、装飾を捉え直す提案である。

作品イメージ

作品ファイル

プロフィール

  • 略歴
    2018年
    早稲田大学 創造理工学部 建築学科 山村健研究室 卒業
    2020年
    早稲田大学大学院 建築学専攻 建築意匠論研究室 卒業

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