Aerial spider
自律飛行するドローンを利用して空中架構物を建築する手法の研究- 氏名
- 渡邉顕人
- 所属
- 慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 政策・メディア専攻 - 研究室
- 松川昌平研究室
- 作品概要
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本提案は、多様な屋外樹林において蜘蛛の巣のような空中架構物を設計制作する手法の提案と実践である。自律飛行するドローンとロープを出力する電動リールを利用することで、樹上にわずか2mmの白い糸で構成された空中架構物が制作される。この架構物は樹木の間の空間に張られ、人が登ったり、渡ったり、ハンモックのように寝転んだり、時には、パーゴラや、ツリーハウスとしての用途を発見できる。
手法はスキャン、設計、施工の3つのシステムに大別され、スキャンシステムでは、実際の樹林をドローンで3Dスキャンし、情報環境上に樹林の3Dマップを作成することで敷地の状態把握を行う。設計システムでは、作成したマップ上に全体形状の簡易モデルと飛行経路が生成され、ドローンに構成可能な工法を採用すると同時に、多様なアクティビティが可能な形態を提案する。施工システムでは、ロープを出力する電動リールを装着し、飛行経路に沿って施工が実施されるシステムを開発することで、空中架構物を施工可能にした。
これら一連の手法を、自らの巣を多様な環境下で構築する「蜘蛛」そのものをデザインする意味を込めて、Aerial spiderと名付けた。
Profile
略歴
2018 工学院大学建築学部建築デザイン学科卒業
2023 SAKIYA株式会社 設立
2023 慶應義塾大学 制作メディア研究科 政策メディア専攻終了