第21回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展 2023

「森の回廊」ー「しきり」の魅力を表現する複合文化施設の提案

氏名
丁文怡
所属
女子美術大学大学院
美術研究科 デザイン専攻
研究室
吉田貴子研究室
作品概要

日本伝統的「しきり」のしつらえは、空間を豊かに区切るだけでなく、穏やかに人々の行動を誘発し新しいコミュニケーションや関係性を作り出す力があると私は常に考えていた。木格子、障子など日本伝統的な「しきり」の現代における可能性を考え、現代のオフィス空間に応用していきたいと考えている。修士研究では地方で働くことの魅力を発見しつつ、多種多様な「しきり」の心理的な役割を分析することで、地方に移住したクリエイティブ職の人々のための職務、制作、休憩など活動できる複合施設を最終作品とする研究を進めた。
修了制作のテーマは「『森の回廊』ー『しきり』の魅力を表現する複合文化施設の提案」である。計画敷地は、軽井沢町の中軽井沢駅から歩いて三分程度距離にある空き地とし、軽井沢の周辺状況等をリサーチを行った。軽井沢は移住地として人気がある場所と同時に、美術館、ギャラリーが多い、芸術的な雰囲気があり、高原農産物、軽井沢彫など地域の産業が豊富で、クリエイティブ職の人々にとって適応な場所だ思っていた。更に軽井沢も豊かな自然環境があり、避暑地、保養地として有名な地域である。豊かな自然環境を壊さず、施設全体を曲線を使い、森のような空間に溶かし込んでいくことを意図していた。森の中に散歩する気分を与えたいため、段差、格子、床の材質など多種な「しきり」を使い、クリエイティブをしたい人たちの遊び心にあふれる複合文化施設を計画した。

作品イメージ

Profile

略歴

中国浙江省生まれ
2022 年女子美術大学大学院デザイン専攻環境デザイン研究領域修了