禅思想を利用した心を解放する体験空間に関する研究
猿島の禅空間デザイン提案- 氏名
- 董玥岑
- 所属
- 多摩美術大学大学院
環境デザイン学科 デザイン専攻 - 研究室
- 枡野研究室
- 作品概要
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「自我」から「無我」へという禅の思想を利用し、五官・六識を経た悟りの体験プロセスによって、猿島で歴史遺跡と繋がり、禅セラピー方法を体験できる空間を提案した。
猿島の自然風景と遺跡を守った上で、順番に禅と出会い、大自然と出会い、心と出会いでそれぞれの場所は、坐禅・公案の空間、禅芸術展示・瞑想の空間、茶室・内観療法の空間、これらの三つの空間を考えている。
1.坐禅・公案の空間は、円形の砲台跡をイメージし、円錐体空間を作った。天井から入り込む光で意識を集中できる。視覚上では、違う素材の壁で光の表現が違うので、三つの素材を通じて異なる体験できるように考えた。この空間の中では、禅語を読みながら、周囲環境の空、光、雨滴を感じることができる。
2.台場跡は海と近いことから、海風、海鳴り、潮煙を見ることができる。海をよく感じられるように、回廊という禅芸術展示できる空間を提案した。モチーフは水曲、山並、潮煙などの大自然の要素だ。
3.茶室・内観療法の空間は砲台跡の円形沈下空間遺跡が存在していたので、現場の植物を利用し、茶室と中庭を造った。遺跡の上に四畳半の茶室空間が庭園を囲むように並ぶ。「流心庭」という中庭が鏡で曲水と「心」漢字の形をイメージして設計した。鏡面を利用した空間は、空や周囲の風景を映し、茶室建築と一体の空間となり、人工物と自然が空間を共有させ、共生するように佇んでいる。
この作品は、禅の心を感じる体験空間の創造だ。
Profile
出身地は中国西安だ。測量専攻の学部を卒業し、ランドスケープデザインの仕事をした。仕事している時に東洋風がある日本庭園と建築デザインに触れてから、このような伝統的な空間スタイルに強く惹かれた。そのため、仕事をやめ、日本に留学したいと思うようになり、2019年に来日いたしました。多摩美術大学大学院を入学して以来、伝統的な文化と現代アートの融合する空間について研究している。