第21回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展 2023

踊る都市

- 都市の舞台としての天井・壁から建築を考える -
氏名
西津尚紀
所属
武蔵野美術大学大学院
造形研究科 デザイン専攻
研究室
建築学科研究室 布施スタジオ
作品概要

都市とは、多くの人が集まり、自分とは異なる異質なものに出会うことができる。誰もが演者で観客である”舞台性”に面白さがあると考える。しかし再開発により都市の垂直化・同質化が進行した結果、内部と外部の距離は遠ざかり都市の舞台性の発露は地上からファサードやウィンドウへ、その上演内容は人々の活動から企業の活動に移行している。そこで、このファサードやウィンドウを新たな舞台として扱い設計を行うことにより、再び都市の舞台性を魅力あるものへと変える今後の再開発における一つのプロトタイプとなるような商業施設建築と新たなプログラムの形を考えることとする。
企業が支配する建築の垂直平面に移行した都市の舞台性。プログラムをショールーミングとし、不要となったストックヤードに商品を体験する場を設けると共に、天井・壁の断面形状を変形させることで、ファサードに内外の活動が展開され都市の舞台性は再び公共性を帯びたものとなる。歪な地形、大小の建築エレメント、目まぐるしいテナントの更新、、、敷地である表参道において定義不定の建築、都市の活動そのものが、一瞬一瞬の姿をまるで踊り子が踊るようにファサード・ウィンドウで主張し都市風景を変える建築を提案した。

作品イメージ

Profile

略歴

2016年3月岐阜東高校高等学校 進学コース 卒業

2017年4月武蔵野美術大学 造形学部建築学科 入学

2021年3月武蔵野美術大学 造形学部建築学科 卒業

2021年4月武蔵野美術大学大学院 造形研究科デザイン専攻建築コース 入学

2023年3月武蔵野美術大学大学院 造形研究科デザイン専攻建築コース 卒業