This time for DRESSING
- 氏名
- 谷嵜音花
- 所属
- 明治大学大学院
I-AUD 建築・都市学専攻 - 研究室
- I-AUD
- 作品概要
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新被覆論の関係性を示す4つの建築を提案する。
19世紀にG.ゼムパーは建築における「囲い」とは織物の「編む(weaving)」から発生したと言い、建築の四要素のひとつと定義づけた。そして、技術によって影響される囲いの在り方をテクトニックと呼ぶことから【囲い(enclosure)+技術(technique)=テクトニック(tectonic)】の関係性を被覆原理の軸として私は解釈した。
ゼムパーの被覆原理を引き継いだ建築家ら(O.ヴァーグナーやH.P.ベルラーへなど)の被覆を修士論文で分析した結果、どの被覆も社会背景や地域風土などのコンテクストが、囲いの技術的チャレンジを促しているとの見解を得た。つまり、現代的に被覆論を解釈すると【新被覆論=(囲い+技術)×コンテクスト(context)】と言える。設計では、「囲い」の原点に戻り、4つの日本の織物「西陣織・小千谷縮・宮古上布・結城紬」を選択し、weavingと関連付けた。プログラムは、織物工房とゲストハウスのある職住一体建築とし、伝統の継承を期待する。囲いをつくるテクトニックは、織物の特徴をつくる工程を学び、「Blurring(ぼかし)・Creasing(シワ)・Piecing(裂く)・Tying(結ぶ)」を引用した。敷地状況やアクティビティ、建築の他要素により、囲いは変化し、技術を要する。4つのコンテクストから創発される被覆である。
Profile
略歴
1998年 愛知県 生まれ
2021年 明治大学 理工学部 建築学科 卒業
2023年 明治大学大学院 I-AUD 修了