2.太陽光パネル設置工法について
 当社の太陽光パネル設置工法は、2010年2月より正式販売を開始いたしました。
 主な特長は下記の通りです。



(1)塩ビディッピングにより、防水層と一体化が可能
 
 鋼板やドレインで長年の実績を積んだ、ディッピング技術を採用しています。下地塩ビ防水層、および補強用シートと一体化が可能なので、漏水のリスクを最小限に抑えて設置が可能となります。


(2)軽量・屋根への負担軽減
 従来のコンクリート基礎に比べ、架台単体で約1/100の重量、太陽光パネル・パワーコンディショナまでのシステム全体としては約1/2の重量です。そのため、コンクリート架台で必要であった大梁に合わせた設置は必要ではなく、様々な屋根に合わせた施工が可能です。


(3)低コスト・工期短縮
 従来のコンクリート架台では、コンクリートの強度確保のため養生期間が必要でした。当工法では養生期間は必要なく、防水工事から連続してパネル設置工事が可能になります。また、コンクリートを使用しないことから、荷揚げも容易になるとともに、工数も軽減出来ます。その結果、コスト削減につながります。


(4)高耐久仕様
 露出するアンカー部には、ステンレスを採用するとともに、ディッピングには実績ある高耐久配合品を採用。さらに、補強シートには高耐久仕様のシャネツ品を採用することで、より安心度を高めています。また、下地となる塩ビシート防水層も当然、工場生産の安定した性能のシートです。

  設計のコンセプトとして、コンクリート架台の場合、コンクリート打設の時点で水平を取るため、ベースチャンネルは水平に設置されます。
 一方、後施工で設置するアンカーは下地不陸の問題から、コンクリート架台とは異なりベースチャンネルを水平に取るのが困難です。水平が確保できなければアンカーのせん断強度も確保が困難になります。そのため、PV支持架台では
架台高さを低くし、水平を取りやすくするともに、強度についても安全性をみて、実際にベースチャンネルが取り付けられる一番高い位置で評価しています。
※下地:RC(圧縮強度 240kg/cm3) 圧縮強度によって性能が変わる場合があります。
※固定冶具用のビスの引抜強度:3500N/個以上
※曲げ強度の測定位置は、M12ボルトの上端から25mm下部(溝型鋼の取り付けの最大高さ)


 また、実際に太陽光パネルを設置するにあたっては、アンカー工事とベースチャンネルの組み立て、太陽光パネルの設置は工事区分が異なります。
そのため、当社としては「建築工事区分」にあたるアンカー工事のみを対象とするとともに、各電気設備業者のベースチャンネル・フレーム(アングル)を利用することで、各メーカーの太陽光パネルに対応いたします。