5.ドライミストの設置とその効果
 ドライミストによる空間温度の低下は、実験記録から約2〜3℃の効果を確認し、実際に設置運用されている場所の気温を近隣気象台データと比較しても約2℃の温度降下を確認しています。万博閉幕翌年の平成18年に、東京都のヒートアイランド緩和施策として評価システムを秋葉原駅西側に設置しました。夏場の温度観測の結果「ドライミストにより2〜3℃下がる」ことが確認できました。
東京の夏場の平均気温が100年間で2.6℃上昇していることを考えれば、60年前の外気温に戻せることになります。真夏の暑い街を歩く人や炎天下で作業を行う人々に、60年前の環境を提供できるならば、心の憩いと作業環境改善の役に立てるものと考えています。

写真3 くも型ノズルの噴霧状況(六本木ヒルズ)