Gallery作品詳細
アドホックの蓄積
- 生きられた場所の研究からの考察を通した集落移住促進計画 -
- 氏名
- 久保田 祐基
- 所属
- 前橋工科大学大学院
工学研究科 建築学専攻 - 研究室
- 若松均研究室
- 作品概要
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建築家の作品(聖)と生きられた場所(俗)が強調し合いながら一緒くたに存在する場所をつくれないか。建てることと住まうことが分裂した現代に問いたい。「生きられた場所」とは人が経験することによって空間が変化する、その変化を捉えた言葉だ.
私が行ったのは“生きられた場所を収集・解体し、生きられた人の所作を建築へと構築する”というものだ。そこで導き出されたものが①「アドホック」(生きられた場所の物事の即興的な読み替えとその可読性)と②「タバ柱とハサミ梁」(9本の柱と2本の梁でできた架構)である。
本計画は母の故郷を舞台に移住促進計画を行なっていく。私が移住し建築家として主体となり動き、限界集落が抱える空き部屋ストックを活用した場所をつくっていく。構築された場所は隙間のある架構により多義性を帯び、人は創造的に振る舞うことができる。
「タバ柱とハサミ梁」は聖なるものとして存在し、俗なるものは隙間のある架構に絡まりつくように存在する。聖なるものにアドホック(俗)が蓄積していく。建築家だけでなく使い手も建築する主体となり空間をつくることを取り戻せたら、それは生き生きとした建築や都市を実現させていくのではないか。
プロフィール
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略歴
- 1994年
- 群馬県桐生市生まれ
- 2017年
- 前橋工科大学 総合デザイン工学科 卒業
- 2019年
- 前橋工科大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修了