エレベーター新設の要請や耐震性不足の解消のため、管理組合は2013年に建替えか改修かの再生方向性の検討を開始し、2016年に修繕・改修して長寿命化を図る方針を決定した。
その後、様々なハードルを乗り越え、2022年に長寿命化を図るために、耐震改修工事、大規模修繕工事、エレベーター新設工事を実施した事例を紹介する。

　マンション学会の大規模修繕技術開発研究委員会では、マンションを長く維持する観点から、設備改修工事は避けて通れない課題の一つであるため、この点において多角的な研究を行っています。
　今回のメンテナンス部会では、本年４月に開催されたマンション学会名古屋大会にて好評を博した、学会発表をピックアップして再現します。
　町田さんからは「首都圏マンションにおける排水設備改修の動向と工事費」、橋本さんからは「給排水設備改修工事の専有部分実施状況と工事費の傾向」、岸崎からは「超高層マンションの長期修繕計画にお結建築と設備の比率に関して」というテーマでお話しします。
　今年度最初のメンテナンス部会セミナーに、ぜひご参加くださいますよう、お願い申し上げます。